【 猫 】ノラ猫に泣く

サンとコミュニケーションが取れないまま、1日が過ぎた。

帰宅したオット君にも、そう報告。

「このままずっと、こんなんかなぁ」
そう不安を口にすると、
「大丈夫だよ。気長にやれば慣れるって」

そうだよねと言うものの、私の脳裏には、楽観と悲観が何度も交差。
考えてもしょうがないので、風呂に入って寝ることに。

風呂からあがると。
オット君は、サンのいる部屋へ籠ってる。
なにやら猫なで声が聞こえたり、ガムテープをビリビリ剥がす音が。

あ~。私が作った寝床箱を作り直してるんだな。

そう思いながらテレビを見ていた。
なかなか戻ってこないオット君。

何してンだろ……

そう思った途端、サン部屋から出てきて手を洗うオット。
そして。

「いやぁ、泣けちゃったよ」

私は驚いて、
「ナンで? サンがどうかした?」

すると、

「サンが、ゴロゴロ喉鳴らしたんだよ」

ええーーーーーッ!?

本当か?本当か?
本当だ!本当だ!
何度も念をおすが、本当だと言う。

お腹も見せたよ。

本当か?本当か?
本当だ!本当だ!
何度も念をおすが、本当だと言う。

オットの話によると。
こんなへなちょこ寝床じゃダメだと、サンが隠れていたが寝床を引っ張りだして作り直す。
CD入れも移動させ、仕切りも作ってとやってるうちに、追い出されたサンの姿が丸見えになっていた。

チャ~ンス!

そう思ったオットは、猫なで声をかけながらサンを触る。
逃げるか?と思いきや。
サンは平気。
頭を撫でる。
サンは平気。
背中を撫でる。
その際、濡れた布で拭いてやると母ネコに舐められてるように感じるという話を聞いたことを思い出す。
急いで布を切って濡らし、サンの背中を拭く。
そしたら!

ゴロゴロゴロゴロ……

ノド鳴らす音を聞いた途端、涙が出てきたという。

完全なノラじゃないんだよ。
やっぱり、人間に触られて嬉しいンだよ。
オットのその言葉に、私は心底、安堵した。

私は今のところ、3本足だったり目玉がなかったりすることは、さほど気にしていない。
それよりも、このままずっと人間が嫌いで、恐くて、逃げたいばっかりの気持ちでいたらどうしよう。
そのことばかり、気になっていた。

人間が嫌いじゃなかったんだねー!

本当に嬉しかった。
さらに。
夜中、サンの部屋の窓を全開にしていたのを思い出し、オットに閉めに行かせた。
すると。

うんこチャンもしてるよ~!

飛び上がって見に行くと、コロコロと黒くて小さいが下痢ッピーではない。
ノラ上がりにしては、まずまずだろう。
しかも、ちゃ~んと砂場にしてあった。
ますますひと安心。
なんて良いコなんでしょう。
あ~嬉しい。
すぐ寝ようと思ったのに、午前3時まで眠れなくなるぐらい嬉しかった。

本当は、私もすぐゴロゴロを聞きたかったけど、触らせてくれるとなるともう1つ不安が出てきたのだ。
抱っこは、それをキチンと確認してからなのだ。

明朝、獣医さんにウイルス予防方法を聞かなくっちゃ。

今はまだ、サンにウイルスがあるかどうか調べてないので分かっていない。
なので、注意が必要なのだ。
サンが寝床に隠れて出て来ない間は、靴下だけ取り替えて部屋の出入りをしていたが、
触らせてくれるとなると、もっと注意が必要になるのではないか?
全部、着替えねばならぬハズだ!
なんといってもサンは、切断面から出血してる。
その血がマメテンポヂの口にでも入ったら、一発で感染してしまう。
それだけは、何が何でも阻止せねば!
そんなコトも考えてたから、眠れなくなったとも言う。

サンを触った手は、洗えば大丈夫。
洋服に血がついても、それで他のネコにうつることは、まれ。
そんなに神経質になることはない。
もっと飼い主さんに慣れたら検査できるので、近いうち、連れてきてください。

獣医さんに確認すると、そう言われた。
とりあえず良かった。
ただ「うつることはマレ」ということは、うつることもアルということだ。
結果、洋服は全身、サン部屋用の着替えとそれ以外用の着替えを用意する。

そして今。
サン部屋用の服に着替え、サンを呼ぶ。

来ない。
昨日までと同じ。
でも、昨日と違うのは、私はもう遠慮なくサンを触るということ。
隠れるサンの顔の下から手を伸ばして、ノドを撫でる。
あ~やっぱり大丈夫だ。
そのまま耳を撫でて、頭を撫でて、背中を撫でる。

ゴロゴロゴロゴロ……

やったー!

こうなれば、あとは早かった。

 おいでと呼ぶと来る

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 ゴロゴロゴロ…

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 私にくっついてゴロゴロゴロ…

ノミはもういないが、ノミの糞が毛の奥に山ほどある。
ノミ取りブラシでとかしてやると。

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 黒いのは全部、ノミの糞

だいぶ取れた。
まだ残っているが、これも気長に取っていこう。

サン。
ブラシは初めてなのか、もう大喜び。
ゴロゴロが、鳩の鳴き声みたいなポポッポポッという音に変化。

ただ、私が立ち上がったり動いたりすると、すぐ隠れてしまう。
撫でるとまた恐る恐る出てきて、ゴロゴロポポポポとノド鳴らし、頭を押しつけたりお腹を見せたりする。
オットが言ってたとおり。本当だった。
鳴き声もやっと聞いた。
子猫の声。
前足も、ニギニギする。
まだ子猫だもんね。

もう少し日にちはかかると思うが、最大の不安は解消された。
今後、ウイルス検査やマメテンポヂとの関係や、いろいろ問題は出てくると思うけど、
今日はシアワセ。

今朝行くと、さらにまたとーっても良いうんこチャンがしてあった。
やっぱり今日はシアワセ。

名前は「サン」に決定のようだ。
3本足のサン。
保護して獣医さんに連れていく前に、この名前を思いついていた。
オット曰く「3本足だからサン」
私曰く  「毛の色が太陽の光みたいに淡い色だから、サンでいいかもね」

サンはパッと見、茶トラに見える。
だが、トラ模様ではなく、淡いベージュ地に茶色のうずらみたいな縞模様。
とても綺麗な色である。

残暑厳しいカンカン照りの日に我が家の一員になった、太陽の光みたいな色のサン。

本当は、3本足のサン。

よく来たね。

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