それがいつのことだったのかすら覚えていない。
それがあけびだったのかも定かではないけど、
白ミケの子猫を見かけたことがあった。
わ!どうしよう…
そう思ったけれど、
ピューッと逃げて行ってしまったので私はそのまま忘れた。
そして2015年の秋口。
その日は帰宅が遅かったので人通りの多い道で帰ろうと、
いつもと違う道を歩いた。
すると、白ミケがこっちを向いて正座している。
「え…どうしたの?」
野良のネコに対してどうしたもこうしたもない。
だけど、つい、そう声をかけた。
すると返事をする。
「きゃあ~」
「きゃあ~」
空腹だと言っている。
やばい!と思って逃げた。
が、もう手遅れ。
私はその日から白ミケが気になって気になってしょうがない。
だって毎晩、あそこで人間に声かけてるんだもん。
いつか見かけた子猫だったのかもしれないとも思った。
しょうがないから、探偵のようにこっそり偵察したところ。
あけびの寝床を発見!
ひどいゴミ屋敷だった。
よーく目を凝らすと、奥に何かいる。
写真は撮ってなかったけど、こんな感じ。
目を凝らすとこんなふうに見えた。
夜になるとあそこから出かけて歩行者に声をかけてるのか…う~ん…
憂鬱な気分になりながら偵察を続けるも、
ドンクサイ探偵だから見つかる事が多くなる。
見つかると「きゃあきゃあ」言いながら追っかけてくる。
鳴きながらバタバタと急ぎ足で向かってくる姿が、可愛すぎる!
可愛すぎたから可哀想さが増しちゃって、頭から離れなくなった
でもね。
私の家には当時ネコが3匹いた。
そのうち1匹は15歳で年老いてる。
そのうち1匹は9歳だけど盲目の3本脚。
ウチで暮らしてもらうのはムリなんだよ。
ということで保護ボランティアさんに相談し、
保護して里親を募集することになった。
そうと決まれば、ご飯をあげて手なづけなくっちゃ。
カリカリを運んでくるヤカンだなと安心させて捕獲しなくっちゃ。
※ネコには人間の顔がヤカンに見えるそうです
もともと人なつこかったので、すんなり捕獲箱に入った。
そして避妊手術、ノミ取り虫下し、ウイルスチェック、ワクチン接種。
ところがあけびちゃん、あいにくのFIV陽性でした。
募集のハードルが上がったと私が言ったら、
「全然だいじょうぶ~」
「欲しいっていう人いますよ~」
獣医さんから軽~く言われた。
FIVで暮らす注意点を獣医さんから教わり、
ボランティアさんからも教わり、
ネコブログを探して読んだりしたところ、
みなさんキャリアでもめっちゃ長生きしてた。
なんならウチにいたネコたちより長生き。
しかも、病気になったとしてもキャリアとはまったく関係ないやつ。
知らないってダメだなと思った。
知識をもったネコを愛する人には、心配ないことでした。
そんなこんなで、病院から退院。
1月20日の水曜日、タマホームに到着。
その夜のあけびちゃん。
なんとも不安気。
ただ、それも数分のこと。
すぐに落ち着いて、すぐご飯を食べた。
それよりなにより、
ふかふかクッションが初めてだったのか前足ふみふみが止まらない。
我が家のネコと隔離するため、
狭い家なのに一室まるまるあけびの部屋。
そしたら、ケージなんかもう入んないって言いだした。
高いところが落ち着くんだって。
人間が部屋に入るたび、脳天スリスリでご挨拶。
歩道で正座して懸命に可愛い声で呼びかけてたけど、
なかなかご飯は貰えてなかったようで、見かけより痩せてた。
結構なガリガリ具合。
肉が足りないと、カラダを撫でられるのが怖いようで、
自分からはすんごいスリスリしてくるけど触ると逃げる。
ダイレクトに内蔵触られる感じになるのかもね。
【募集要項】
ネコジルシ
募集してから1ヶ月以上経つけど、
うんともすんともないよね〜。
タマホーム永久在住濃厚なあけびに応援を ソレナラ、イトトナカヨクシテクレ!
見に来てくれてありがとう