ようやく体調が戻ってきた。
一旦、体調を崩すと、起きてご飯食べて時々仕事行って眠るだけで精一杯だ。
当然、ジムもヨガもヘッタクレもない。ブログも間が空いてしまった。
今回は完全に風邪だった。微熱と鼻水と咳が出た。まあまあツラかったが、薬飲んで時間が経てば治るので、ヒマがあれば横たわっていた。こんなふうに、風邪をひいたり頭痛や消化不良、二日酔いでもどしてしまう時は、必ず決まって思うことがある。
「ネコがこんなふうに具合が悪かったら可哀想だなぁ」
二日酔いは自業自得だが、人間の場合、頭が痛いだの気持ちが悪いだのと家人に訴え、自分で病院へ行ったり薬を飲んだりできる。でもネコはできない。
クスリってナニ? ビョウイン? ナニソレ?
特に、病院なんておっかないだけだろう。
その昔、マメは…
尿路結石という病気になったことがある。確か3、4歳のころだったか。
ある日、ネコトイレを掃除しに行くと、全然おしっこをしていない。その時のマメは一人っ子だったので、トイレはマメ専用であった。
「あれ? おかしいな?」と思って様子を伺っていると、トイレには行っている。行った後、確認しに行くと、やっぱりしていない。またトイレに行く。付いて行かなくっちゃ!
そ~っと見てみると、
「んーーーー」と、唸ってる。
「マメ、おしっこ出ないの?」
当然、返事などするはずもなく、しばらくしゃがんでいるマメ。諦めたようにトイレから出たあとを見ると、やっぱり出ていない。
こりゃ大変! 速効で病院へ連れて行った。
「尿路結石です。これは見逃すと2、3日で死んでしまうこともあるんですよ」
こう言われた時は、本当にショックだった。あー、死ななくて良かったーーーー!
そういえば、同僚だった人のネコが突然、死んだことがあった。前の晩までは普通に元気だったのに、朝起きたら死んでいたらしい。まさかコレか!?
原因は、市販されているカリカリご飯だそうである。中に入っているマグネシウムとリンが問題らしい。
え? じゃあ何を食べさせれば? という私に先生(TOKIOの長瀬似のオトコマエ先生)が勧めてくれたご飯がこれ。
↓
プリスクリプション・ダイエット<猫用>C/D
下部尿路疾患やストルバイト尿石症のネコの食事管理ならびに成猫の維持食として成分を調整した特別療法食
我が家は3匹なので4kgを購入。5481円也~。
中身はこんな感じ↓
この日以来、我が家のネコは、全員このご飯。
人間で言う病人食のようなものなので普通のネコは嫌がるらしいが、マメは全然へっちゃら。むしろ好きだ。
その後から我が家に来たテンとポヂも捨て猫でしばらくさまよっていたから、拾ったその日からムシャムシャ食べてた。お腹が空いてたんだね。カワイソウだったよ。
現在、ポヂに至っては、この病人食に夢中である。
ほれ、この通り。
ポヂ、開かないよ。
ムリだってば。
ある朝、このカリカリが入っている戸棚の戸が開いていることがある。腕の太いポヂの仕業だね。よっぽど食べたかったか? しかし、カリカリは瓶に入れてあるので、ただ戸を開けただけに終わったポヂ。残念でした。
そんな尿路結石から10年以上が過ぎ、マメも本格的にオジイになってきた。
去年の夏あたりだろうか。マメがみるみる痩せていく。食べ物の嗜好も激変し、好きだったカリカリは食べずに、ワレラが食べてる魚や肉を欲しがる。もちろん塩分が入っているのでダメ。すると目を離した隙に盗って食べたりしている。
若いウチは速攻で病院に連れていくが、トシをとってくると病院も躊躇してしまう。それは、病院は動物にとって最大のストレスだからだ。
実家にいた猫(享年13歳)は、入院中に死んでしまった。桜沢エリカ著のマンガにも、入院させたら激変してしまったとあり、連れていこうか迷っていた。しかし、どんどんやせ細っていく。後ろ足なんかは、肉がげっそり落ちてヨロヨロだ。
「よし、とりあえず診て貰おう。入院と言われたら、なんとか自宅療養を頼んでみよう」
で、連れて行った。
まずは体重測定。去年より1kg落ちていた。どうりでガリガリのはずだ。ネコの1kgは人間の10kgに相当するものだから、油断は禁物と言われた。
そして血液検査。
結果は、やっぱり腎臓にガタが来始めているとのこと。年寄りネコは腎臓がやられてしまうコが多い。数値は標準値内だが最高値だ。腎臓なので脱水状態も出ている。
入院するというほど酷くはなく、注射と薬を処方された。
「注射で一時、良くなると思うけど、すぐまた同じ状態になるでしょう。この体重の減り方でいくとあと1年ぐらいという感じなので、体重には注意して」
あと1年!?
夫と二人、ぼんや~りしてしまった。
とりあえず薬を飲ませて、1週間に1回注射しに来なければならなくなった。マメの介護の始まりだろうか。
貰った薬はこれ↓
クレメジンカプセル(製品名)
球形吸着炭(一般名)
このお薬は、腸内で有害物質を吸着し、便とともに排泄させます。そうすることで、有害物質の体内への吸収をおさえます。結果的に、尿毒症が改善され、透析導入を遅らせることにつながります。ただし、病気そのものを治すことはできません。
中身はこんな感じ↓
砂鉄のようなザラザラ状
いかんせんカプセルなので全然、飲んでくれない。無理矢理、口に突っ込んでも、うま~く吐き出す。こんなこと朝晩、やってられない。ということで、カプセルから中身を出して、出汁仕立ての缶詰の出汁に溶かしてあげている。アッという間にたいらげている。
注射をして薬を飲んだマメ。どうなるんだろうと心配だったが、注射がものすご~く効いたようだった。注射をしてからというもの、あんなに欲しがっていたワレラの食べ物には一切、興味がなくなり、ネコ用カリカリに夢中になった。
そして新たに勧められたのがこれ↓
リスクリプション・ダイエットk/d(猫用)
これこそ本当の病人食らしく、腎臓病用のカリカリらしい。
先生の病院で知る限り、1匹だけ食べるネコちんがいるらしい。だから食べないかもしれませんと言われたが、とりあえず購入。
すると!
マメテンポヂ、全員がガツガツと食べた。後日、先生に告げると笑っていた。その時は、なんか勝った気がしたよ、私。
しかし、所詮は病人食。半年もするうちにみんな嫌々食べるようになってきて、だんだん残し始めた。
「トシなのでもう好きなモノを好きなだけ食べさせて体重を増やした方が良い」と先生から言われたこともあり、私も常々そう思っていたので、前のカリカリC/Dに戻した。ゲンキンなもので、みんなワーイワーイと食べ始めた。おまけに、ネコが食べ過ぎないように注意という注意書きの書いてある『シーバ』のカリカリもマメにだけ特別にあげるようにした。うるさいのでテン、ポヂには3粒ずつあげる。
これは本当にどのコも夢中。本当に食べ過ぎには要注意だ。でもキャツラは、一度でいいから腹一杯食べたいと願っていることだろう。
こうして1度の注射と、出汁溶き薬とカリカリC/D&シーバで、マメはぐんぐんと太っていった。去年の12月23日からまだ1度も病院のお世話にはなっていない。薬は毎月、貰いに行っているが。
同じマンションの、ネコが20歳まで生きたという人に話を聞いたら、同じ病院に通っていた。
「あの薬はいいよ。あれ飲ますと、2~3年はもつよ」
そのモノに使う言い方が、私は逆にネコに対する愛情を感じて笑えた。
実は何年か前、その人がカラの猫用キャリーバックを下げてしょんぼりと歩いているのをスーパーで見かけたことがあった。声はかけなかった。ネコを病院に預けた後のように感じたからだった。
薬のことを尋ねたのは彼女のネコが死んだ後だったから、最後は自宅で療養したという話を聞けた。長瀬似のオトコマエ先生が毎日、点滴に通ってくれたそうだ。
私はそのことが聞けただけで、十分な収穫だった。入院させなくても診て貰えるということが分かったのは本当に嬉しかった。
今は、またいつマメが痩せ始めるのかを恐れている日々だが、今のところ猫じゃらしでグルグル回っているし、高いところに毎日登って眠っているので、まだ大丈夫だろう。
ネコは腎臓が要注意なので、水もたくさん飲ませないといけないのだが、その様子はまた次回で紹介。
自分も家族もネコも健康が一番。
そんなことをいつも認識していると、マメのおしっこ悪癖もそんなに腹を立てなくて済むようになるから不思議だ。
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