ソファネコトイレ

以前、紹介したように、我が家にはちゃーんとネコトイレを設けてある。
人間同様、個室の、一人でゆっくり用を足せるネコトイレを設けてある。
にもかかわらず!

どうしてここでするかなーーーーー?!
ここはトイレじゃないぞー!
リビングのソファよ。
ワタシタチ人間、ここでくつろぐのよ。
新聞読んだり、コーヒー飲んだり、うたた寝するソファなのよ。

普段はこんな感じで、ネコたちもくつろぐソファ。

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しかーし、ある朝起きたらソファをトイレ代わりにされていた。
「ぎょえ~」と言いながら、大急ぎでこのようにマットを洗う。うかうかすると、どんどん染み込んじゃう……時すでに遅しだが。
洗濯洗剤をつけてもみ洗い。シャワーでジャーと熱湯をかけて天日干し。その後、ファブリーズ。

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でもこんなこと、毎日毎日やってられない。
ヒドイ時は、朝と夜1日2回マットを洗ったこともある。
マットだって乾きゃしない。座るところもなくなってしまう。どうしたらいいのー?

よし! ネコトイレをソファの上に置いてまえ。
早速、無印良品で買ってきた収納ボックス。これにネコ砂を入れる。
次の朝、ちゃんとトイレでしていた。良かった良かった。
と、安心したのも束の間。
どーゆーわけか外にはみ出してソファが濡れている。なんで???

【答え】マメが、直立で用を足しているせい。

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縁に前足を乗せて思いっきり立ち上がって、思いっきりジャーっと遠くへ飛ばそうとしている。
んもーこれじゃあ、外へこぼれちゃうよ。せっかくトイレを置いても意味なーい。
よし! こぼれてもいいように子供おねしょ用シーツを敷くよ。
しかしこのシーツ、何度も洗ったせいか撥水加工がなくなり、下に染み込んでしまうようになった。
よし! その上にペット用トイレシーツも敷くよ。

結果、こんなんなった訳である。

PM11:30
sofa3  pm0.50

AM7:10
sofa4  am7

AM8.36
sofa5 am8

PM6:10
sofa6  pm6

PM7:20
sofa7 pm6

PM7:30
sofa8  pm8

PM8:30
sofa9  pm10

そしてまたPM11:30に戻るのである。
いや~このトイレシーツの敷いたり畳んだりが結構、シンドイシンドイ。
でも、我ら人間がいる時はちゃんとソファの機能を果たしたいし、こんな散らかったリビングはイヤなので、敷いたり畳んだりするしかない。
そろそろ新しいソファを買い換える予定でいたが、こんな状態では無理な話である。

毎年、夏が終わるころからソファトイレが始まる。夏の暑い盛りにはやられない。
原因は分かっている。
ソファでジャーとやっているのはマメなのだ。しかしマメを責められない。これは男のプライドの問題なのだ(オトコマエ獣医さん談)。要は、なわばり争い。
ポヂを拾った時、すでに大人だった。大人同士、男同士のプライドを賭けたなわばり争いは避けられないのだ。去勢手術をしても関係ないらしい。

ポヂ推定年齢5歳、マメ13歳。青年と老人なのだが、青年は老人に容赦ナシ。何かの拍子にマメを追いかける。マメは慌てて逃げるが、逃げ切ったところで「ジャー」とやってしまうのだ。自分のニオイをつけて自己主張。ヤメて欲しい……。
これはマメを叱ってもポヂを叱ってもどうなるものではない。
ヒドい時なんか、マメが逃げてきたところが睡眠中の私の脚の上。そこで「ジャー」。心底、驚いた。ヤメて欲しい……。

ポヂは夏になるとマメを追いかけなくなるが、夏が終わると追いかけはじめる。
ずっと「暑さに弱いポヂが涼しくなって元気になったせいか」と思っていたが、今年ハタと気づいた。
ポヂとマメの発情期のせいではなかろうか?
たしか春と秋が発情期だったと思う。その季節になるとポヂがマメに厳しくなる。
もちろんマメもポヂも去勢手術をしているが、ポヂは大人の野良だったので発情期を迎えていただろうし、マメも発情期を迎えてから手術をした。一旦、発情期を迎えると、子作り機能はなくなっても発情期の記憶だけ残ってしまうらしい。
んも~ヘンな記憶ばっか残って!
ポヂなんか今じゃ野良だったことなんて絶対、忘れてると思う。このマンションで産まれたと思ってるに違いない。
その発情期もどきで、男たちのなわばり争いが繰り広げられている我が家のソファ。
『多頭飼う場合、ハーレム状態にすること』
本にそう書いてあったが、それはどうしようもないことだ。雌雄選んでウチの子にした訳ではなく、迷ってたり野良ってたりして可哀想に思った結果、ウチの子になったのだから。

発情期の男たち、それじゃあ女の子ちゃんのテンに優しいかと思ったら、ウチの男どもは女の子にも優しくない。優しいどころか、どちらかというとキビしい。発情期もどき状態なのでモヤモヤしながらテンに近づくが、なぜかネコパンチを浴びせている。当然、テンはカンカンに怒って「シャーッ」と威嚇。
そういうわけで我が家3匹、みんなすご~く仲が悪い。
よそンちの、くっついて眠ってる仲良しネコ達を見ると、羨ましくて泣けてくる。

「一人っ子になりたい」
それぞれがそう思ってるに違いないマメ、テン、ポヂなのでした~。

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