サンのお腹にいた小人たちも全滅したであろう今日。
部屋から出せ~出せ~とうるさかったサンを、ようやく出すことにした。
マジ、うるさかった……
これでようやく、玄関脇の部屋も掃除できる。
洗濯、掃除、すべて終えて、サンを部屋から出す。
部屋の中では、サンが入り口のところで待ち構える。
毛刈りされた腿
坊ちゃん刈り
外では何も知らないポヂ
出てきたサン
わっくわく♪
ん?
…………
誰?
ダレ??
この後、ポヂが「シャー!」とサンにツバを吐きかけ……
逃げる。
だれ???
サン、そんなポヂにおかまいなし。
マメテンポヂの
リビングトイレ点検
入っちゃってるし
だから、ダレ????
その後、ポヂは。
一定の距離から見つめ
上からも見つめ
疲れて横たわるサンに接近
自分も横たわり、リラックス感をアピールするポヂ。
少しずつ手を伸ばすも、結局、触れず。
部屋へ戻るサンを見送り
ぐったり……
狭い一室から出してみて分かったコト。
それは。
サンの目は、見えていない。
ポヂが最初に「シャーッ!」と言ったとき、ポヂはサンの横側にいた。
その後、真正面にポヂが現れた途端、
サンが「シャーッ!」と怒った。
反射でポヂも「シャーッ!」となる。
そうなっても所詮、家ネコたち。
「シャーッ!」と言い合っても「大丈夫?」と我らが声をかけると気を取り直す。
サンは片目で、それも少しの隙間からしか見ていない。
推測するに、ぼんやり輪郭だけが見えているのではないだろうか。
当然、視野も狭いだろうから、目線から上は見えない。
おもちゃで遊んでいても、すぐ見失う。
どうりで。
我ら人間が2人揃うと、仰天したように逃げていくサン。
おそらく、1人しか認識できないようだ。
声や雰囲気で理解はしているが、我らの顔はおそらく分かっていないだろう。
それと。
点検隊は、やはりポヂ。
マメテンは、寝床から顔すら上げない。
「新人の教育は、若手のおまえがやっておけよ」
命令されたかのようにポヂは、サンに張り付いていた。
相変わらずの仕事熱心。
サンを部屋から出せただけで、とても楽になった我ら人間。
来週、抜糸が終わったら、さらに楽になる。
やれやれ。
サンはこの後、興奮してちっとも寝ない。
やっぱり、うるさいのでアル。
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