サン(仮名)を、玄関脇の部屋に入れることにした。
我が家は、ドアを閉めてもネコたちが自由に出入りできるように、
ネコドアを作ってある。
……
ドアに穴を開けただけとも言う。
今回、サンがエイズや白血病などのウイルスに感染しているか
検査してもらえなかったので、
それがハッキリするまでは、それはもう念入りに隔離しなければならない。
それには、ネコドアを塞がねば。
オット君が帰ってきたら穴を塞いでもらおう。
それまでは空気清浄機を置いて、ネコを通れなくしておこう。
で、病院から戻った時のマメテンポヂの様子はどうだったかというと。
私は帰宅するなり、すぐさま玄関脇の部屋へサンを入れる。
ドアを閉める。
私は急いで、サンを触った手を洗い、服を着替える。
そのまま洗濯機を回す。
ノミの卵もついたかもしれないから、急いで洗濯だ。
すると、
「あ~ん? なんでドア閉めたん?」
いかにもそう言わんばかりに、マメとポヂがわらわらと出てくる。
いつもなら眠ってる時間帯。
いつもなら絶対、出てこない時間帯。
長~いお昼寝タイムなのに。
どういうワケか、我が家のオトコチームは、ドアを閉めることにうるさい。
それとも、なにやら異変を感じ取ったのか?
もしくは、玄関脇の部屋から「待っててね~」という私の猫なで声が聞こえたからか?
特にポヂは、私が誰かを「可愛いね~」などと褒めてると、
どこからともなくすっ飛んで来る。
「いつでも中心にいたい」
それがポヂである。
しかし今回は、私がリビングに戻ってきても、
玄関脇のドアの前から動かない。
やはり、何かがいると察知したのだろう。
縄張り意識が強いからね。
オトコだからね。
で、結局、昨日丸1日。
ポヂはろくに昼寝もせずリビングにも来ず、
サンのいる部屋の前を見張っていた。
こんなに仕事熱心だとは、知らなんだ
玄関脇の部屋に異変を感じたポヂの様子から。
むむ?
怪しい
ナンかいる…
こうなると、マメも黙っちゃいない。
臭う
マメ、そっちじゃないよ。
分かっとるわい
いつも通りの時間に起きてきたテン。
ドアが閉まってるので、見に行く。
しかし、ドアの近くには行かない。
やはり、異変を感じたのか?
あたし、聞いてないけど?
うん、言ってない。
ごめんねごめんね。
その後、お転婆テン子は、床と保護色なのをいいことに、我らの隙を狙って入室を試みる。
私は絶対、入れなかったが、ぼんやりオット君がテンを入室させてしまう。
どひーーーー!
大慌てでテンを外へ出す。
んも~。
その後、あり得ない光景を目の当たりにする。
見たコトのない近距離!
ひょえー
私が一緒なら大丈夫だけど、
2匹だけでこの距離は初めてみた。
あんまり驚いたんで、写メ撮ってオット君にも送る。
「ヤマトとデスラーが、白色彗星をやっつけるために協力したみたいだな」
宇宙戦艦ヤマトで例えたね。
私は分かりやすかったよ。
その後、マメとテンは時々見にいくも、普段通りの生活。
ただ、ポヂは。
これが若さか。
日中から、寝ずの番を決め込んだようす。
夜、我らが眠る時も、全然、来なかった。
昨夜はやっぱり、寝ずの番だったのかしら?
過労で倒れなきゃいいけど……
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