タマは個人宅配を使っている。
食材を入れる箱は次の宅配日までベランダに置いてある。
宅配が来る日は、この箱を玄関に出しておかなくっちゃ。
と、ベランダに箱を取りに出ると。
こ、これは…
例のアレではないか!
おそるおそる菜ばしでひっくり返す。
やっぱり試されていた。
ヂヂヂヂヂヂっ!
カサカサカサカサー!!
テリトリーでこんなワクワクする音が聞こえた暁には。
見えずとも
すっ飛んでくる
サンのエネルギーを
感じたのか
女子もやってきた
この女子が蝉に興味をもつと大惨事になるな〜。
と心配したのもつかの間。
場所を横取りした
にもかかわらず
蝉に気づいてない
どうやら音を聞き逃したようだ。
見えないモノが気づいて
見えるモノが気づかない
この不思議。
見えないモノがこの後、えんえん見えない目で見張ってました。
こちら
まったく
興味ないそうです
【後日談】
あの後、蝉はいなくなった。
と思ってたら翌々日。
休暇を取ったオット君がサンの異変に気づく。
ん?
サンの顔が変だぞ?
んんん??
何かくわえてるー!
見張った甲斐があったらしく、サンが弱った蝉をくわえていたそうな。
甘噛みだったらしく、死んではいなかったそうな。
慌てて取り上げ、隣の庭に放り投げたそうな。
ヒュ〜と力なく落ちていったそうな。
タマの留守中、なぜかオット君が遭遇している。
いずれも甘噛みで、逃がしたらしい。
いつも褒めて取り上げるのに、
サンを褒めるのを忘れてしまったそうな。
サンはなんにも気にしてなかったそうな。
菜ばしはちゃんと洗ったタマに応援を セミ、ナ~ム~
見に来てくれてありがとう