劇的である。
これは、かなり劇的なビフォーアフターではないだろうか。
そう、
あのエイズキャリアのタイガーおばちゃん。
好不調を交互に繰り返しながらも、少しずつ元気になってた。
不調な時は。
お腹は空くのに
口内炎が痛くて食べられず
ご飯の前でジーッと座る
この時は結局、食べるのを諦めてた。
こういう状態の時のクチ回りは。
細菌いっぱいのヨダレで
毛がガビガビ
舌が潰瘍化してるのでちゅ〜るを水で薄めて飲みやすくし、それに薬を入れる。
ご飯は食べられなくても薬入りちゅ〜るを飲む事もある。
少しでも飲み込みやすくするため
ご飯台を高くした
薬が飲めると痛みが治まって、またご飯を食べられる。
そんな繰り返しでやり過ごしてきたのだけど、5月は本当にダメだった。
3日ぐらいは平気で絶食が続く。
すると、ビックリするぐらいアッという間に痩せる。
タイガーを病院に連れていくのは不可能なので、実は覚悟をしてたのだ。
おそらく夏は乗り越えられないだろうと
できることは
ご飯の上に刺身を乗せたり
オイルヒーターをフル稼働して
季節の変わり目で不安定になる室温を一定に保つことだけ
その甲斐あってか。
気候が落ち着いた6月くらいから、
あれ?
なんか調子良くない?
と、不調の期間が少なくなり食欲が安定してきた。
ただ、ここで絶好調って言ったりすると、すぐ絶不調になる謎の猫だったので、ずっと「絶好調だけど絶不調」ってことにしてた。
そのおかげで(?)
タイガーのために買った冷風機を
使うこともなく
蒸し暑かった夏も
不安定な秋の季節の変わり目も
軽いタッチで乗り越えました
ヨダレもすっかり出なくなったし、タイガーとの交流を深めるため、この冬はタマがタイガー部屋で寝ることになった。
いつもの変なオッちゃんじゃないと警戒しつつも
スリスリしてリラックスをアピール
ご飯係のオバちゃんの横に行くか行くまいか
小ちゃな脳みそでぐるぐる考えた結果
添い寝を決意し
撫でてもらうことにしたようだ
まさか、こんな日が来ようとは!
口内の痛みに耐えピリピリしたふるまいからは、とうてい考えられないタイガーになった。
タイガーの体力に感謝。
おいでと呼ぶと
まあまあ来るかな
初めましてから2年。
保護してから1年半。
タマハウスに来てから1年と2か月。
タイガーがどれだけ変わったか並べてみた。
劇的ビフォーアフター。
まあ
なんということでしょう
つららと呼ばれたあのヨダレも
警戒心満載の目つきもすっかり
なりを潜めてるではありませんか〜
今では自分から撫でろと催促し
「タイガー」と呼ぶと
振り向く
厳しい外猫の顔つきから、すっかり家猫のまなざしになったタイガー。
ただし。
ニンゲンが室内に入ると必ず隠れる謎の儀式は残ってる。
隠れるのは癖だと思うことにしたタマに応援を コノゲンキガツヅキマスヨーニ!