里親募集するにあたって、有償ボランティアの方が力を貸してくれた。
保護したいと思っても、一人では何をどうしたらいいのかも分からなかった。
やっぱり里親探しなんてムリだから子猫と関わるのをやめようか。
何度もそう思ったけど…
ネコたちが暮らす場所では糞尿問題もあるから、やっかいモノの5匹。
ご飯をくれる人もいるけど、水を撒いて追っ払うオッさんもいる。
子猫たちを見なかったことにするには遅すぎた。
ネコたちと接近しすぎてしまい心配で心配で心配。
小さい姿を見るたび、苦しくて苦しくて苦しい。
宮崎出身じゃないけど「どげんかせにゃいかん」ってなって、
勇気を振り絞って、
数回しか顔を合わせたことのないボランティアさんに連絡したところ…
3頭の預かり先を確保してくれた。
ものすごい衝撃を受けた。
ネコを預かってくれる人がいること自体、信じられなかった。
残りの2匹は、ウチでもなんとか面倒みられると思った。
そうと決まれば1匹ずつ、ご飯でつって保護。
これも本当にしんどかった。
投げ網漁みたいにバッサー!ってやって、
子猫4匹いっぺんに捕まえられないかなって思ったよ。
病院の予約日に捕まえなきゃいけないうえ正月休みに入ったりで、
年明けまでネコらを見張りながら地味〜に1匹ずつ捕まえるしかなかった。
おまけに頭数が多いから目立っちゃって、管理会社に怒られちゃったもんね。
ノラ猫減らすためにこっちは一人で苦労してんだよ!
ってクレームつけた人に言ってやりたかった〜うう…
それでも計画通りに保護できて、
ライチは八千代市へ。
マロンとゆずは浦安市の有償ボランティアさん宅へ。
タマホームには、あんずとあけびがやってきた。
あれから1ヶ月半以上が経過した頃。
里親さんが決まったコが出てきたり、里親候補さんが現れたりしてる。
そしてタマホームでももう1匹分、お世話できるスペースを確保できた。
ということで、
2月21日の日曜日。
ゆずをタマホームへ迎えることができた。
ゆずは1ヶ月半以上ニンゲンと暮らしたけど、
まだ人慣れできてなかった。
そんな状態での引っ越しは可哀想だと何度も言われたけど、
困ったのは、
お願いしても忙しいとか言われてゆずの写真を送ってもらえなかったこと。
せっかく里親候補さんが出てきたのに写真もない、様子も教えてもらえずで、
ゆずの情報をまったく届けることができなかったから必要に迫られていたのだ。
怖かったけど、ゆずは頑張りました。
そして頑張り続けてる。
ご飯も食べずに頑張ってる。
猫用トイレにも入らず頑張ってる。
初日は怖さが続いてるので、布でケージをすっぽり包んでいた。
それでもゆずは猫用トイレをまたぐことすら怖かったようで、
トイレの外にしていた。
そこで、またがなくて済む淵の低いケースに変えたところ、
無事に用を足せてた。
ひと安心。
当初の考えではしばらくソッとしておく予定だったけど、
ゆずの様子から対応を変更することに。
積極的なスキンシップで、
人間に触られても安心だよってことを早めに教えることにした。
ケージはリビングに設置。
人慣れしてないコは、ケージの置く場所が重要なのです。
リビングに置けば、猫と人間がいっつもそばにいる状態になる。
イヤでも気配を感じてもらうのです。
そして1日何回もボディタッチ。
ゆず〜、頭触るよ〜。
はい、喉も触るよ〜。
ゆずはん、意識を「無」にして頑張る。
翌朝はご飯もちょっと食べてたし、
指先出すと匂いを嗅いできたからちょっと進展。
あとはもう、これを繰り返していくしかない。
そして我が家には、ゆずと姉妹のあんずがいる。
なんかね、ちょっとヘンテコなんだよね、あんずが。
人間が座るソファにあんずのケージをくっつけてる。
ソファに座るとあんずは振り返って我らを見る。
その振り返り方が…
なんか変なんだけど。
すっごいのけぞってンですけど〜。
頭に血が上るからからヤメてー。
何度も言ったら、やっとヤメてくれた。
あんず…おっとりさんなのは知ってたけど…
ヘンテコ具合が心配ですが、
そんなあんずとゆずが久々の姉妹対面を果たしました。
あんずが中に入ってもいいようにドアを開けてたけど、
そんなことに気づくあんずではありません。
お互いの顔は認識したところ。
「あ!あなたは…」
なんてことには当然ならないワケで。
ただ、この後ゆずは甘えた声であんずを呼んでた。
それなのにあんずったら、オモチャに夢中で知らん顔だった。
あんず…おっとりなのはいいけどさ〜…
ホントにおっとりなのかな?
チビの頃から薄々思っていたことだけど。
4きょうだいの中で、
ゆずが一番おとなしくて引っ込み思案だとはっきり分かった。
あんずは1ヶ月でここまで慣れたけど。
ゆずは用心深そう。
そう思ってたが、なんと!
予想はハズレた。
4きょうだいの中で一番ベタベタちゃんになると分かった。
まだちょっとおっかなびっくりだけど、
タマホームに来てから3日目でゴロっゴロと喉を響かせてる。
ノラ時代から「このコはベタベタちゃんになる」と予言していたオット君に応援を ヨク、ワカッタナ!
見に来てくれてありがとう