あけびに問い合わせ一つ入らなかった頃。
1件の電話があった。
それもやっぱり子猫の問い合わせだった。
ポスターを貼らせていただいた動物病院から紹介されたという、
年配らしき男性の方だった。
その方は子猫が欲しいと病院に電話したところ、ゆずを紹介されたのだ。
ただ、ポスターの写真では柄が分からないと病院で言われたらしい。
で、どんな柄ですか?という電話だった。
まさか!
柄次第で、ゆずが決まってしまうのか?
心臓ドキドキさせながらゆずの説明をするうちに、
どうやら三毛猫が欲しかったことが判明。
「三毛もいますけど、ほぼ白なんですよね〜」
「え? 白が多いのがいいんですが」
「ええ?ホントですか?」
まさか!
あけびが決まってしまうのか?
心臓ドキドキさせていると…
「しっぽは真っ直ぐですか?」
は?
しっぽ…?
ですか?
ええ
しっぽは
真っ直ぐ
ですか?
しっぽ
真っ直ぐなコが
欲しいん
ですよね
えっと…
真っ直ぐ
ですよ
本当に
真っ直ぐ
ですか?
はあ…
真っ直ぐ
ですけど…
しっぽが真っ直ぐってナンだ?
それがどうした?
しっぽへのこだわりがすぐ理解できなかったせいで、
嘘ついてるような口ぶりになってたかもしれない。
結局、やっぱり子猫がいいから家族と相談するということになった。
あ、そうそう。
しっぽよりなにより言っとかないといけないことがあった。
「三毛のコはFIVです」と。
「ご親切にありがとう」と言われ、その方とはそれっきりに。
真っ直ぐでも
カギしっぽでも
あけびには
関係ナシ
人にはいろんなこだわりがあると知った。
以前にネコを飼ってたと言ってたから、
きっとそのコが真っ直ぐの綺麗なしっぽだったんだろうなと後で思った。
縁結びの神様は間違えることなく。
あけびのしっぽが曲がってたとしても愛してくれる
本当の家族と会わせてくれた。
5枚目と6枚目の写真がビフォーアフターになってるあけびに応援を ヤセテタネー
見に来てくれてありがとう