3月11日(金)午後2時46分。
震度5弱。
地震の最中、ちょっと本当にもうダメかもしれないとタマは思った。
でも、大丈夫だった。
タマもオット君も職場にいて家にはネコしかいなかった。JR・地下鉄全線ストップしたその日は運良くオット君がバイク出勤だった為、歩くことなく帰って来られた。玄関の鍵を開けるのももどかしく「サン!ポヂ!」と連呼しながら家に入る。いつもならが玄関でクルクル回ってるのにいない。いつもならリビングのドア奥に座ってるの姿も見えない。大声で2匹の名を呼ぶもシーンと静まりかえるタマホーム。窓も開いてないからどこへも出られないハズ。探す。探す。しかし、こうなるとネコって本当に探せないのだ。最初は慌てたものの、まあどこかにいるンだからと少し落ち着いて考えて閃いた。たぶんここにいるであろうと机の下を確認する為、スチール製引き出しを引っ張り出すと、奥の端っこにが息を潜めてた!「おいでおいで」と呼ぶのだが全く動こうとしない。まるで拾った当初のようである。しばらく待ったが来ないので狭い中をジリジリと入って行き、手を伸ばしてサンに触る。「恐かったねぇもう大丈夫だよ」と猫なで声を出し
ながらを撫でてやる。で、少し引っ張り出してみる。しかし、すぐ奥の方へ逃げてしまう。でも触った感じから震えてるわけでもない。それなら、と猫缶を見せて缶詰の音を聞かせてやったら。なんてことはない。チョラチョラと出てきたではないか。「もう大丈夫なの?」と聞くと、再び隠れるフリはするものの缶詰からは離れがたい様子。よっしゃ!と急いで皿に猫缶を出してやると、ほふく前進で皿ににじり寄り急いで食べる。食べた後、再びすぐ隠れようとするが「おかわりあるよ」と言うと戻って来ては「くれくれ」と言い、おかわりを食べた頃にはもう恐怖心は去ったようであった。その間、オット君がを発見。寝室のクローゼットの上段のシーツ入れの隅っこで縮こまっていた。オット君が抱いてリビングへ連れてくると、急いでが隠れていた机の下の奥の隅っこへ行ってしまった。元の場所に戻した引き出しをまたまた引っ張り出し、呼ぶとオズオズと出てくる。が、また隠れる。呼ぶとオズオズ。また隠れる。延々それを繰り返してるうちに我らもすっかり落ち着いたので放っておくことにした。ようやく出てきたと思ったら、水を飲んでは隠れ飲んでは隠れの繰り返し。その後、結構な時間が経った後でようやくご飯を食べて、この日は終わった。この地震で、はやっぱり楽天家だしは意外とナーバスだったことが判明。ようやく落ち着きを取り戻したように見えただったが、何かと玄関の方を気にしている。家を大きく揺らしコップを割った恐い何かは、どうやら玄関から入ってきたと思ってるようだ。しきりに玄関を気にして隠れて出てきて玄関を見てまた隠れて、とその夜は繰り返していた。おかげで翌日は朝から晩まで爆睡状態。地震があった午後3時頃から我らが帰宅する8時までの5時間以上、飲まず食わずで隠れてたのだから、かなり疲れたのだろう。あれから1週間。揺れがくるたびは目をまん丸くして飛び起きるのだが、すぐに抱っこして赤ちゃんをあやすように揺らしてやれば、ジッと落ち着いていられるようになった。ただ、タマが抱っこしてやれるのはポヂのみ。2匹は抱っこできない。では揺れてる間のはどうしてるかというと。ご安心あれ。震度3くらいでは目を覚ましませぬ。グースカ眠っておられます。揺れがおさまった頃、うーんとノビをしているのであられます。
頼む!とを足して2で割ってくれ。
震災翌日、などはヨダレを垂らして眠っておった。
お疲れだったのでしょう。
致し方あるまい。
この口の下にヨダレの跡が
丸くあった
翌日のポヂはというと。
もの凄いイビキをかいて寝ております。
音量を大にしてお聞きくだされ。
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ともあれ、タマホームは幸いなことに、誰もケガすることなく、無事に日常を送れています。
運が良かっただけのタマに応援を
来てくれてありがとう